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楽屋裏
というか感想文。
この配信シリーズに関してはエンディングまで行った為、既に終了しています。
「CALL Of CTHULHU」というのは、ハワード・フィリップス・ラブクラフトの小説「クトゥルフの呼び声」の事、転じて「クトゥルフ神話TRPG」の事も指します。
事前情報で「クトゥルフ神話TRPGを映像化した」というくらいのふわふわの状態で始めました。
発売当時から存在は知っていた物の、そこまでビットが立ってなかったんですよね。
で、他のVtuberの方が配信でやってる所を見たら想像以上の作り込みに驚いて、自分でも配信する事にしましたw
一般的なゲームの評価としては【賛否両論】になると思います。
私としてもこのゲームを【手放しに称賛する】事はしません。
なので今回はいつもとちょっと違って、ゲームレビューという形でご紹介します。
■良い所
・クトゥルフ神話TRPGに関する【演出】が素晴らしい
このゲームは主にNPCとの会話によって進行しますが、選択肢がかなりの数用意されており、自分がまるでTRPGをプレイしているかのような錯覚を覚えます。
プレイヤーは探偵であり、奇怪な事件の真相を探る…という目的の為に行動します。
出てくるNPCやセリフ、ストーリーの全体的な流れ、「再現パート」における主人公の「分析(妄想)」など、TRPGの方をかなり意識した作りになっており、【TRPGプレイヤーならば】ピンと来るような描写が沢山あります。
また、ストーリーが中盤になってくると、プレイヤーが徐々に狂気へと飲まれていく事になります。今見ている映像が、幻覚なのか真実なのか、それともただの妄想なのか、そういった【狂気表現】に関してはこのゲームは【完璧である】と思います。私も頭が狂いそうだった。
・各種「クトゥルフ神話」アイテムの映像化
ネタバレ防止の為に名前は伏せますが、色んな有名な物が映像化されました。魔導書とか神話生物とか例のあそことか。特にあそこの映像化は良かったです。元々が映像化しにくい特徴がある場所なので、見た目だけでなくギミックなどでも再現している所が良かったと思います。
■悪い所
・ストーリーに介入する方法が薄い
沢山の会話の選択肢が用意されており、それぞれに専用のテキストや会話が用意されているものの、チャプターを跨ぐと選んだ選択肢がいまいち反映されていないというか、恐らくストーリーとしての大筋は、決まった物を進んでいるのかなぁという印象。
チャプターを跨ぐ際のロード画面であらすじ的な説明文が書かれているんですが、自分が取っていない行動の事が書かれてあったり、強制的にストーリー修正されたな、と思う所が多々ありました。これはせっかく作り込まれている世界観や演出で得た没入感を削ぐ事になった為、残念だなぁと思います。
・キャラクターのパラメータが無意味のものとなっている
このゲームではパラメータとしてTRPGで登場するスキル、例えば話術とか医学とか心理学とか、そういうものがパラメータとして設定してあり、物語が進行する事によってポイントを得て、それをスキルとして振っていくという感じなのですが、いまいちこれが上手く使えていなかったかな、と。
ゲーム中にスキルを使う際、「成功/失敗」が表示されない事も多く、プレイヤーは「成否判定をその後のテキストでなんとなく判断する」事しか出来ません。
また、ゲームとしては「特定スキルが足りない事で詰まないように」なっている為、極端な話、初期の状態からパラメータを全く割り振らなくても、このゲームをクリアする事が出来るでしょう。
そして、上記で記載したようにストーリーはチャプターを跨ぐと強制的に修正されてしまいます。
自分が取った行動が「今後の展開にあまり意味は無い」と認識してしまうと、割と興ざめする事が多かったです。
・謎解きがノーヒントすぎる
これはもう、そのままです。ノーヒントで謎解きさせられる事が多かった為、理不尽感がありました。
ヒント出しまくってヌルゲーにしろ、とは言いませんが、あまりにもノーヒント過ぎた。リアルアイディアが必須なのはちょっとどうかなと思う。
こういう所にこそ、上記のキャラクターパラメータをうまく使ってヒントを出すなどの誘導があると面白かったんじゃないかな、と思います。
余談ですが、私がTRPGのシナリオを作る際には、この辺の配慮を必ず入れます。
例えば「○○学に成功すればヒントを出す」とか決めておきます。勿論それを会話で教えます。
「アイテムは揃った、さぁ自分(プレイヤーの事)の知識を総動員して推理しろ」というのは何か別のジャンルのゲームかな、と個人的には思います。
勿論、シナリオを開始する際に「リアルアイディアが必要な推理物です」と前置きがあるなら良いと思いますけどね。
・戦闘パートが雑
ちょこちょこと戦闘というか潜入というか、そういう感じのパートがありましたが、神話生物ならともかく人間NPCにも捕まっただけでゲームオーバーってのはどうなんだろう…
見つかったら追いかけてくるから、基本はステルスゲームみたいになるんだけど、それもただ視界に入らないようにルートを変えるか、頑張って走るだけ。
まぁ「そういうゲームじゃない」と言えばそうなんだけど、割とめんどくさいだけで面白いとは感じなかった。ここにもスキルを活用した何かがあればだいぶ違う感じになってたと思う。
とまぁ、個人的な評価としては「読み物・映像作品としては高評価」ながらも「ゲームとしては低評価」という感じです。ストーリー部分に関しても「クトゥルフ神話を知っているTRPGプレイヤーだったから高評価」って事もあるので、かなり意見割れる部分だとは思います。事前知識ないとちょっと意味不明すぎるかも知れない。
最後に、どんな人にこのゲームをお勧めしたいかと書いて締めます。
「発狂してみたい?ならば、このゲームをプレイしてみると良い。貴方の理解を越えた次元に、このゲームはある。」

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