【TGS2021】センス・オブ・ワンダー ナイト 2021(SOWN2021) 聴講メモ

東京ゲームショー(TGS)2021のプログラムの一つ、「センス・オブ・ワンダー ナイト」の聴講メモです

TGS2021 センスオブワンダーナイト 聴講メモ

MCしん・きよし イザベル
TGS2021は幕張メッセ(現地)でもイベント開催しているし、VRなどでもイベントを開催している

センスオブワンダーナイトとは
観た瞬間、コンセプトを聞いた瞬間に
誰もがぱっと自分の世界が何か変わるような感覚

そんなゲームを選んでグランプリを決めるイベント

286タイトルから、80タイトル選出
最終的に8作品がファイナリスト
全世界から作品応募

今年のテーマ
・ゲームを使った新しいコミュニケーション
・ゲームという常識を疑え

賞金もあるよ!各賞500ドル
大賞は3000ドル

コメントで「ピコ」って打つと、ユーザー賞(オーディエンスアワードグランプリ)の
判定の参考になるよ

審査員
神奈川電子
高橋
駒形
吉田しゅうへい
Juan
小林
Raman

1.カナダ
 オペレーション:タンゴ
イズマクドネル

2人でオンラインプレイするゲーム
フリーフレンドパス、1人だけ買えば2人で遊べる
非対称ゲーム
エンジェルorハッカーを選択
言葉だけのコミュニケーションで、サイバー犯罪に立ち向かう
2人の画面は全然違う、声だけで協力する
1人は監視カメラやパソコンを操作するような画面から、
潜入してる人の情報をもとに
色々なギミックを解除したり、サポートしたりする感じ

クレバープレイススタジオ
プレイヤー+サポーター、ではなく、プレイヤー+プレイヤー

吉田:全く違う画面をみて、全く違う操作をして、協力して繋がっていく
制作も大変だったと思う
コロナの影響で離れた人とコミュニケーションを密に取れる良いゲーム

2.日本
かくれんぼの音

 カタコト
  2人のチーム

AR技術を活用、スマートホンのゲーム
物語を追体験
カメラで足元を写す、ストーリーが展開していく
足跡やメッセージが残されていたり、アイテムが落ちていたりする
現実とARが融合する不思議な体験

あなたの部屋を舞台に物語を実際に貴方自身が追体験するゲーム

まもり:家の広さやアイテム、物語のランダム性などはあるのかな?
1度プレイしたら終わり、のタイプだと少し勿体ない気がする
発想はとてもよい

北川:既存の情報をうまく使って入力操作としているのが面白い
センサーをゲームに活用していく発想の一つ

3.イスラエル
DO NOT BUY THIS GAME

 ロイ

コメディ、クリエイターが直接ユーザーに話しかける
クリエイターとユーザーの関係が変化していく
ゲーム開発者の心理的なコメディ?
FPS視点のADVゲーム
ミニゲームも入っている

高橋:不条理コメディ、悪くいうと訳が分からないよ
「たけしの挑戦状」的な感じ?

4.イスラエル
BLIND DRIVE

ディーエーテイル

自動車の運転ゲームだが、何も見えない
目隠しをして車の運転をする、耳のVR
音を頼りに操作する、目をつぶったままでもゲームが出来る
日本語に対応している
「目隠しをして車を運転します、ブレーキはききません
会話と音声だけでストーリーが展開する
サウンド・ハプティクス
会話(ストーリー)の内容は映画の影響を受けている
スマートホンにも対応している

審査員:スマホのジャイロで操作できるとよいと思う

5.ネザーランド
ELOQUENCE

NPCと言葉を交換して会話を行う
テーマは「言語」、会話を集める
始めは意味が分からなくても、言葉をアイテムとして取得しておく事ができる
絵文字だけで会話が成り立つか?言語のオブジェクト化
言葉(シンボル)を分解して、新しい言葉にしていくパズルゲーム的な発想
1万を超えるシンボルから会話を構築していく
10分間でゲームオーバー、だけど、リスタートすると
集めたシンボルをそのままなので、初期ステージの攻略がスムーズ

小林:言葉が通じない世界で、自分がどう学習、思いを伝えていくのかを体験できる
異文化交流というセンスオブワンダーナイトにぴったりなゲーム

6.インド
In my shadow

自分の影がテーマ、パズルを解いていく
影絵を使ってギミックを解いていく
Steamで販売中、他機種でも販売を予定
「影を作るモード」と「影を足場にステージをクリアするモード」の2モード
ステージのギミックの解き方は自由自在
主人公のベラさん、少しコミュニケーションに困っている人、現代人っぽい
家族との思い出、子供時代、自分の課題、感情

まもり:物体を回転させて影を作っていったり、影の元となる物が家具というのが
良いと思いました

7.日本
謎と記憶のラビリンス

そらまめゲームス

架空の漫画を元にしたゲーム
web漫画系都市伝説、途中で終わってしまったweb漫画の続きを作っていく
web漫画の世界に入ってしまった少女
謎解きADV
漫画を連載して、SNSでシェアしたり、という不思議な遊び方ができる

審査員:漫画のゲームの融合という一風変わった作品。
漫画題材のゲームは数あれど、漫画そのものをゲームとしたものは珍しい。
英語対応が欲しい

8,ベルギー
プリーズタッチアートワーク

リラックスしながら遊べるパズルゲーム
モダンアートを楽しむ
実際に絵画を触ったらどうなるんだろう?をゲーム化
ピエト・モンドリアンの抽象画をイメージ

ゲーム内のギミック・ルール・法則は隠されていてアートワークを再現していく
ステージによって色々な法則・アートがある
難しいパズルではなく、直感的にリラックスして、アートを楽しむパズル
スマホとSteamでデモ版配布中

吉田:アートを中心としたゲームであり、非常にゆったりと遊べる

///審査員総評

ジュアン
素晴らしいショーでした。興味深いタイトルが多く新しい体験を提供するものが多かったです
コロナによって新しいゲームの体験を模索していっているのがよく分かりました。
今回はアートのレベルが高かったです。

小林
常識を疑う、コミュニケーションという2つのテーマの中で
コロナの中でコミュニケーションのありようが変わってきている
ゲームにおいても、それをきっかけに色々な事がかわっていく

ラモン
SOWNとして色々なタイプのゲームが出てくるが、プレイヤーが
センスオブワンダーを感じて頂けるような新しい体験が提供できているものが多かった印象
新しいタイプのゲームが多い
アート・芸術のレベルが高い、コンセプトが様々で面白い

北山
開発者として「あぁ~分かる~」って作品が多かった
アートありき、言語ありき、コメディありき
何を大切にするテーマとするかというところを第一に作られていて
ゲーム性は後付なのではないかと思う
発想がとても良い

小林
オフラインの時とは違った国の人が多く参加してくれている
去年はブラジルが多かったが、今年はイスラエルが多かった
オンライン開催となった事が多様性が生まれたと思う


ゲーム開発者ではなくユーザーとして参加させて貰った
毎回色々なアイディアに驚かされている

吉田
審査過程において、応募作品の中から80タイトルを選び
ファイナリストを選んでいるが、選ばれなかった他のタイトルも
とても面白いものがあった
ゲームとして面白いものではなくSOWNでは商業的な面白さではなく
センスを重視しているので、そういうとがった作品を選ばさせて貰った

////アワードの発表

・ベストエクペリメンタルアワード
BLIND DRIVE

・ベストテクノロジカルアワード
かくれんぼの音

・ベストゲームデザインアワード
オペレーション:タンゴ

・ベストアートアワード
プリーズタッチアートワーク

・ベストプレゼンテーションアワード
DO NOT BUY THE GAME

・オーディエンスアワード
BLIND DRIVE か ELOQUENCE
BLIND DRIVEに決定

////まもりの総括
コロナの影響で、人々のコミュニケーションのあり方というものは、とても変わってきた
そして、ゲームにおいてもその影響はあり、少しずつゲーム開発という面でも見て取れる
ゲームをコミュニケーション方法の一つとして使用するのは昔からあった事だが
「それを前提にしたゲーム」というものが、これからは増えていくのだと思います

そんな変化を深く見て取れる、とてもよいセンスオブワンダーナイト2021だったと思います

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